2012-09-15

地球は丸いわね

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午前中、デパートで現地の職員の人達に試食のやり方をレクチャーした。

夜に乗るタクシーの運ちゃん達はやたらとオイルマッサージやらエッチな店に連れて行こうとあの手この手で誘ってくるのだが、デパートのマネキン達はどういうワケだかおとなしい。

試食の食べ物をお盆に載せて突っ立っているだけ。


それじゃ、無理だよ。手にとって差し出して「いかがですか~♪」ってサジェストしないと手に取ってもらえないぞ。



昨晩、クランワリーさんが言っていたな。


「この国には日本のような良質なサービスが少ないんです。マネキンもロボットみたいに立っているだけです。」


ロボットか・・。



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↑かわいいんだけど、イマイチお客さんに踏み出せない。

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↑ウイルスミスに似てるなというと、ちょっと喜んでいたが、コイツもイマイチロボット系。

それではだめだ。しっかり、買ってくれそうな層を想定してそういう人を捕まえて食べて貰うんだよ。


午前中のウチになんとか物怖じせずにやれるようになった。


そこにクランワリーさんから電話がかかってきた。


「テシマさん、セントラル(フェアをやっているデパート)に居ますか?」


息子さんと二人でフェアに遊びに来てくれたのだ。


フェア会場を少し案内した。


「今日の予定はどうですか?」


私は午後2時半から1件商談の予定があって相手の会社に行かなければならない。


ここに行くんです、と住所を見せるとクランワリーさん



「ここに行くとどうして言わない!私に言いたくないのですか?」



え。


だって、昨日までこの会社、この近くにあると思ってたんだもん・・。



今日になって現地の人に住所を見せたら電車で30分くらい行ってそこからタクシーで20分くらいかかると聞かされた。


場所がちょいとめんどくさそう。


先方が迎えに行こうかと言ってくれたが、自分で行くと言う私に不安げだったのはそういうこどたったのだ。


まあ、それでも1時に出れば間に合うだろうと思っていた。


そのままクランワリーさんに伝えると、


「そこまで私の車で連れて行ってあげます。一緒に行きましょう。」



ありがたいけど、そこまでやってもらうのは申し訳ないよ。ただでさえ、一昨日夕食ご馳走になって、昨日は観光何もしていないと言ったら夜だけどライトアップした王宮連れて行ってくれたし、川辺のレストランでタイカレー奢ってくれたし・・・


何度も言うけど、ペンナートちゃんにテコンドーを教えたのは私じゃなくて田中です。


「分かっています。でも、大丈夫。しましまさんは私のお客さんです。」


ありがたい。もうこれは、腹をくくり徹底的に甘えることだ。そうしよう。



会場のスタッフに別れを告げ、商談へ向かった。



バンコクの渋滞はそれはもうすさまじい。


2時に目的地に到着した。近くの食堂でヌードルを食べた。


野菜と太めのヌードルと肉の炒め物。焼きうどんみたいだ。



美味しい。



ごちそうさまです。


成り行きで商談相手の会社にもクランワリーさんと一緒に入った。



商談相手の女社長さんは流ちょうな日本語を話す。


「ここまでどうして来たの?」


実はタイのお友達に連れて来て貰いました。


「えー!タイにお友達がいるの?」


こちら、クランワリーさんです。


二人はタイ語でしばらく話した。



「へー。日本で娘さんにテコンドーを」


でも、それは私の後輩で、実は日本で私がクランワリーさんと会ったのは2,3分なんです。それでものすごく親切にしてくれるモンだからそのことを日本の妻に言ったら「それはあなた騙されてて、どこかに売り飛ばされるにちがいない」って言ってました。


「ははははは!でも大丈夫よ。クランワリーさんは良い人だから。」



二人は以前から知り合いだったのだという。



へー!!!!!


「テシマさん、地球は丸いわね。」



無論、商談は円滑に進んだ。



クランワリーさんのおかげだ。



仕事が終わり、そこからクランワリーさんのお宅へ向かった。



そこでペンナートちゃんと再会。

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わー!大きくなったな~!すっかりおねえさんだよ!


相変わらず、にこにこして可愛らしいペンナートちゃん。


ペンナートちゃんとクランワリーさん夫婦、私の4人で夕食を一緒に食べた。


料理でまたまた感激!

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デザートは甘くした牛乳に銀杏。


こういう銀杏の食べ方は斬新だ。



色んな話をした。



途中、田中に電話たりもした。


次回は一緒に行こうな!



食事を終え、途中、スーパーに寄った。


「ここでお土産を買ったらいいですよ。」


駐車場には大きな国王の写真。


ここにくるまでにも何度も国王のでっかい写真を見ましたが、これは国が建てるんですか?それともそれぞれの会社が建てるんですか?


「会社が建てます。でも、このスーパーは国王の経営なんですよ。」



え?国王スーパーなの?


利益なしで、農家の支援のためにやってるスーパーなのだそうだ。



ほー。店内にも国王の写真が掲げられている。

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なるほどね。

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おみやげを買い込んで空港へ。


ここでお別れです。クランワリーさん、私はものすごくたすけていただいたのに私は何にも・・・


「大丈夫です。楽しかったですね!また来てください。」


ありがとう。クランワリーさん。このご恩は忘れないよ。また来ます。必ず来てお返しします。


そう心で誓い、クランワリーさんと別れた。



4日間のことを思い出しながら、感傷に浸り出国審査を受けた。


あー!!!!!!!



パスポートを返して貰う時に重要なことに気づいた。



お土産は両手にぶら下げているのだが、本体のリュックがない!!!!



あー!さっき、荷物チェックの所に忘れてきてしまった。



ここは荷物を忘れたからといって、簡単には逆行できない。




事情を説明して、出国審査を保留して貰い、逆行を許して貰った。


荷物を忘れたところにたどり着いた。


忘れ物を小積み上げているコーナーがあった。あ、あった!


「あのリュック俺の!」そう言ってもそれを証明するものがない。


パスポートあっちに保留で置いてきた。あ、これこれ、免許証があった。見て見て!俺でしょう?


そのリュックの中には、おれのシャツとポメラってパソコンと手帳が入ってる。


それから俺の名刺。


とにかく必死!


なんとか信用して貰って返して貰った。


最後まで気を抜いてはいけないな。



飛行機は夜中12時50分発。到着は朝の8時だ。


7時間あるじゃん。いやいや時差が2時間差し引かれて5時間。


しかもクランワリー奥さん情報によると、5時頃たたき起こされて朝食を食わされるのだそうだ。


寝られないな、きっと。


でも楽しかった。ものすごく濃い4日間だったな。



タイか、いい国だった。


前情報では悪いヤツらの話をよく聞いたが、そういう目には一つも遭わなかった。


それどころか、この国の親切に包まれた4日だったな。



また来ます。覚えた言葉はただ一つ。


コップンマーカップ。


ほんとにほんとにありがとう。
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2012-09-14

コップンマーカップな夜

今回のタイ行きは、福岡県フェアに合わせて組んだ。

こちらの取引先と商談もするが、最も大事な仕事は柿の消費者反応を掴むこと。

物を売り込むには、その消費場面のイメージを掴むのが必須だ。

タイの人達がどういう時にどういう風にして食べているのかを探らなければならない。


これは実際にタイの人達に聞いてみないとわからない。

向こうのスタッフに聞いてもいいが20歳代前半ばかりで対象として若すぎる。


どうしよう…


グループインタビューを仕立てる予算などない。


誰か知り合いでもいれば聞けるんだけど…。


あ。


大学時代のテコンドーの後輩に、田中というのがいる。


4年程前、私の地元でテコンドーの試合があった時、この田中が自分の道場に通っているタイの女の子とその両親を紹介してくれたことがある。


ペンナートちゃん、だっけ…

後輩に電話してみた。

「もう道場はやめてます。タイに戻ってるんじゃないですかね。連絡先を探してみましょうか?」


是非頼む!


しかし、連絡がとれたとして、私がペンナートとその両親、クランワリー家族に会ったのはほんの2、3分。

私のことなど覚えてないだろう。

話だけでも聞かせて貰えらえればいいのだが、そんなに甘くないだろう。


ううん。



しかし、今はこのツルしかない。


やるしかない。


タイについてから田中から電話があった。

「連絡つきましたよ。タイにいます。学校に問い合わせたら、プライバシー保護で教えて貰えなくて、向こうからの連絡まちだったんですが、直ぐに電話かかってきました。しましまさんのこと覚えてましたよ。先輩って言ってましたから。」


そうか!

直ぐ連絡があったことから、田中の情熱が込められた指導が家族に受け入れられていたことがうかがえる。


ヤツは熱いからな。


田中、ありがとう!


クランワリーさんに電話してみた。


「あー!先輩こんにちは!久しぶりです。今夜、いそがしいですか?忙しくなかったらご飯を食べながらお話しましょう。」


願ってもない。


その日は3時に空港で人と会って、それから戻ってデパート閉店の10時からフェアの設営。


6時から10時まで大丈夫です。


6時にホテルで待ち合わせた。


約束の時刻にホテルへ戻るとロビーのソファーには2カ所に1人ずつ、2人が座っている。


実は私、クランワリーさんを覚えてない。

どっちだ。

携帯を鳴らしてみるか。

どっち?



近づくと左側の男性が立ち上がった。

あ!クランワリーさん!お久しぶりです!しましまです!いや~元気でしたか?
顔も覚えてなかったのにやたらと調子がいいなと自分でも笑いが出た。


そのままロビーで話し込んでしまったため、外に出ていくタイミングを失した感じになってしまった。


「何かお手伝いできる事があったら言って下さい。」

クランワリーさん、美味しいタイ料理の店に連れて行って下さい♪

「行きましょう!」

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↑クランワリーさん

昨日はどう言うわけだか中華だったし、まともにタイ料理を食っていないと伝えると、それはいけない、と膝を叩いてホテルを出た。


私の取引先のすく近くにあるタイ料理レストランに入った。


民族楽器の演奏が流れている感じの良い店内。


定番のトムヤンクンと炒めもの、サラダ、魚料理。


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どれもうまい。



田中~♪おいちい♪


二人して料理が出て来るたびに「田中さ~ん!残念デース!おいしく頂きマース♪」といちいち合唱して食べた。



日本ではパクチーをが嫌いな人が多いが、私は気にならない。

こういうのは、「俺は好きだ!」そう思い込んで食べていると本当に好きになってくるもんだ。

本当に美味しい。

辛さと酸味と甘さのバランス。

その複雑さが新鮮で面白い。


デザートはマンゴーとタイ米の甘いおこわ。


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前にタイ米を食ったのは1993年の米大凶の時だ。

緊急輸入されたタイ米をものは試しと食って以来だから20年近く前のことになる。

その時はあまりうまいとは思わなかったが、今日の飯はうまい。


美味しい料理を食べながらクランワリーさんと色んな話をした。

子供の話、仕事のこと、クランワリー家族の福岡での生活、今の仕事。


昔からの親しい友人と話しているようだった。


彼はホテル職員や経営者を対象にしたコンサルタント事業を立ち上げているところなのだという。

「日本はいい物を作ることができる国です。でもいいサービスがあるから、それが売れてるんだと思います。私はそのサービスをこの国に取り入れたい。」

話は遅くまで盛り上がり、ほんとうに楽しい一時だった。


ものすごく忙しくだろうに。

ありがとう、クランワリーさん!


今夜は料理を心で味わうことができた。


確かに料理はうまかった。

でもそれを心で味わうことが出来たのは、クランワリーさんとすごせたから。



コップンマーカップな夜なのである。

2012-09-11

ランスワンホテル

タイの入国審査を受けて空港からバンコク市内に向かった。



普通ならタクシーか客引きのバイクに乗って行くところ。



県庁の人達はタクシーだろうから私は別ルートで行こう。



今回、ちょっと訳ありで、県庁のヤツらと私はギクシャクしている。



できれば顔を合わせたくないのだ。


エアポートレールリンクシティラインという電車に乗ってバヤータイ駅で乗り換え。


そこからBTSに乗り換えてチットロム駅で下車すればいい。


そこまではオッケー。渋滞に遭わないからタクシーよりも早いし、200円くらいですむ。


何より、行ったことのない国で乗ったこともない電車に乗るなんて大丈夫なんだろうか、というドキドキ感がたまらない。



チットロム駅からホテルまでは歩いて約10分と聞いていた。



ホテルの名前は、ええと・・


「ランスワンホテル」



確かそんな名前。



地図にある通りを歩いて気がついた。



この通り自体がランスワンという名の通りなんだ。



なるほど、ランスワン通りのランスワンホテル。



程なくそれらしきホテルを見つけた。


フロントで名前を告げると、ちょっと様子がおかしい。



私の名前がないようだ。


え?こちらの取引先が取ってくれていると思うんだけど・・。



会社に電話してみた。



「しましまさん、違います。そこじゃありません。もうちょっと駅側の・・」



再び歩いて気がついた。


この通りにはランスワンと名の付くホテルがどっさりある。新宿で新宿ホテルを探してるのと同じなのだ。



こりゃ、聞いてなきゃ、絶対行き着かなかったぞ。



本命のホテルはランスワンホテル ケープハウス。


かなりゴージャス。


え~。寝られたらそれでいいって言っていたのに・・。



コンドミニアム。無駄に広いぞ!


部屋の中を走ってみたりして。



ははははは。


その日は移動だけだったのだが暇だから、伊勢丹という聞いたことのあるデパートに見学がてら行って催事を手伝ってあげた。


閉店が10時でそれからフェアを撤収して終わったのは11時。


晩ご飯をご馳走になった。


ラーメン屋さんで晩ご飯を食い、その後カラオケのあるキャバクラみたいな店に行って双六野球拳!


でも勝てずに一気飲みジャンジャンやって玉砕。


楽しい初日になった。


バンコク最高!


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2012-07-31

ゆきれいたけ

雪霊茸というキノコがある。


私も初めて聞いた名前だ。


どんなキノコなんだろう。



わからなかったら聞いてみたらいい。



大木町にモアハウスというキノコ生産をしている会社がある。


女性ばかりで構成している会社。ここにフジモトさんという友達がいる。


彼女に電話してみた。



こんにちは、しましまといいます。フジモトさんおられますか?




「あー!しましまさん!こんにちは!お元気ですか?オオヤブです!」



はれ?

電話に出たオオヤブさん。知ってはいるが、何度か挨拶をした程度。このリアクションはちょっと違和感があるな・・・。


まあ、迷惑がられてはいないようだし、ちょっとおもしろいからそのまま本題に入ろう。


あのう、雪霊茸ってキノコがあるでしょう?どんなキノコなんですか?



「雪霊茸はですね、パイリングという種類のキノコで、原産はネパールの山の中なんですよ。栽培するのがものすご~く難しくてまだまだ国内で生産している事例は2,3件だと思います。」


へー。珍しいんですね。で、美味しいんですか?



「薬膳として使われたりします。旨みが強いのと食感が濃厚なのが特徴です。エリンギよりもはるかに濃くて舌触りもいいですよ。薄くスライスして調理するといいです。」


なるほど。


「ちょっと前に藤原陣内の結婚披露宴で使われたんですよ!美肌効果もあるって言われてます。うふふ。」


あ。そういう披露宴がありましたね。もう清算されちゃったんだけども・・・・。



旨みが強くて濃厚で!



わかったようなわからないような・・・。



やっぱり食ってみないとわかりませーーーーーん!!!



これって販売してるんですか?



「何をおっしゃいますやら!しましまさんだったらお送りしますよ!!!」





え。



そこまでしていただかなくても・・・



最初から気になってたんだけど、やっぱりこの人、私を誰かと勘違いしているな・・。



送ってもらって人違いでしたってなってはこちらもバツが悪いので、それはお断りしつつ、購入できる店舗を探った。


ネットで取り寄せできるんですか?どこか店舗に置いていてたりしますかね?





「福岡だったら岩田屋さんで販売されてますよ。」




あ、岩田屋さん!すぐに行ってみましょう!


「ところで、韓国での研修会はお世話になりました!」


やっぱり。



俺は韓国に研修会に行ったりしていない。



私、行ってませんよ。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



あらら。オオヤブさん。受話器からさーっと遠のいてしまった。







「あー!すみません!しましまって言われるからてっきり違うしましまさんとばかり思い込んでしまって!わーごめんなさい!」


あ。戻ってきた戻ってきた(^^)




いえいえ。私もオオヤブさんは存じ上げていますよ。私はフジモトさんの友達のしましまと言います。



ははは。でも、いろいろ教えていただいてありがとうございました!おかげで雪霊茸のことよくわかりました。さっそく食べてみますね♪



最近、こういうイレギュラーなエピソードが楽しくってたまらない。今度オオヤブさんに会ったら今回のことで盛り上がって、仲良くなれるだろう。


ちょっとした勘違いだったけど、今日は儲かったな。



早速、岩田屋で購入して家で調理してもらって食べてみた。



濃い!他のキノコと比べ繊維が密だ。それでいて柔らかい。いんげんと炒めて醤油等で味付けをしてみたが、結構しっかりと味がしみ込む。塩コショウくらいで軽くソテーくらいがいいのかもしれないな。


これは旨い!今までにない食感。ネットで調べるとシチューや中華のレシピが出ていた。


うんうん。きっと合うだろう。これはいい!気に入った。



お肌にもいいんだって
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うふふ。

2012-06-29

後輩にプレゼント

少し前、うちに赴任してきた新人研究員7人のインタビューをとった。

それぞれカラーは違うが、彼らの想いはひとつ。

農業をかえる。そして世の中をかえる。



そうだ。


その想いがあって初めて仕事が活きてくる。


よく想いを語ってくれたね、君達。


かっこいい。


がんばれ!


私から、7人にプレゼントを贈ることにした。


私のインタビュー記事は、農総試ニュースという冊子に顔写真とともに掲載される。

白衣や作業服を着た写真を載せるのではつまらない。


そうだ!


早速準備に取りかかった。


ううん。


既存の画像を使って顔だけはめ込むという手もあるが、版権があるから使用手続きをとらないといけない。

こういうのは大したことないのにやたらヒマが要る。

時間的に難しいし、出来上がりのインパクトに欠けるな。

そうだ。やはり真っ正面からいかないといけない。

彼らにも失礼だ。

やろう。


衣装と小道具が要る。

集めるのは骨だぞ。

職場に劇団を持っている友人がいる。


相談してみた。

衣装は何とかなりそうだ。


「刀が足りないね」

刀か…


伝承芸能をしている友人がいるので頼んでみると快諾してくれた。


カツラは劇団のすっげく高価なのが一つ。

他に三つ要る。


こういう時はドンキにゴーだ。


ここには何でもある。


準備万端。


ここで問題発生。

日程の調整が出来ない。


7人が揃う日がないのだ。


…。

仕方がない。


パートを二つに分けよう。

そしてそれを一枚の写真に合成する。

残念だが仕方ない。

画像の撮影と加工は妻の協力が得られた。


撮りたい写真となるようなロケーションを場内で探した。


やたらと広いのが取り柄の試験場だが、草原に青空ー!という場所はなかなか見つからない。

どうしても背景に山が入ってしまうのだ

一カ所。一カ所だけ、撮り方を工夫すれば何とかなるロケ地を見つけ出した。


よーし!いくべ!



撮影は2回。


一回目は雨で延期。

梅雨真っ只中だものな。


二回目は快晴だった。

駆けつけてくれた妻に撮影を頼み、私は監督に専念した。


いいのが撮れたじゃないか!

カメラのモニターで画像を見た時、あまりの感激に身震いし、全身の毛が逆立った。


あと一回だ。




二回目の撮影前の日、場長と雑談している時にこの撮影の話をした。

「ははは!しましまくん冗談ばっかり言うてから。ははは!」

場長は本当に冗談だと思っている。

…。


校正の段階で場長から蹴られたら、今までの努力が水の泡となる。

ヤバい。

ここは、おさえなければいけない。


私は7月に出向が決まり、その送別会の席。


今年の7人がいかにキラキラしていること、彼らへの私の想いを形にするためにどうしても必要な一枚があることを場長に説明した。

私は、場長と差し違える覚悟で話した。

「わかった。最後の仕事として、しっかりやり遂げなさい。」

ありがとー!場長大好き♪



「七人の侍」という映画がある。

黒澤明監督の代表作だ。

悪い野武士達に襲われそうになった村の百姓達は7人の侍を雇う。是非もない百姓達のため、侍達は命懸けで野武士と戦い、村を守る。俺達は勝ったのか?平和が訪れた村で侍は振り返る。

いや、勝ったのは百姓達なのである。


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奇しくも今年集められた新人は7人。


熱い想いを胸に持つ彼ら。


彼らは、必ずや侍となる。



己を賭して。




それを見届けていただきたいのである
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プロフィール

しま・しま

Author:しま・しま
土からつくるここだけ芋焼酎「たばらそだちプロジェクト」を立ち上げました。土と食、命がつながるといいなと思います。

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