2010-09-29

無心

焼酎飲むなら、ああた。コップがいるでしょうも。

そんなら、みんなで作りましょう!



ということで開催したマイタンブラー陶芸教室。



当日講師をしてくださったのは友人でもある飯塚市八木山の如水窯、二宮教(にのみやおしえ)先生。



みんなに一握りの粘土が配られます。今日使う粘土は、佐賀県嬉野の粘土。


さわると柔らかくてちょっとひやーっとして気持ちがいい。

こういうものを手にすると、童心が蘇ってくるのか何ともうきうきとした気持ちになる。


「まずは練習です。最初は粘土をまん丸にしてください。」


みんな真剣。粘土をまるまるまるまる丸めます。


できた。


お次はサイコロ、その後が三角おにぎりに俵おにぎりの形。


言われたようにやってみる。


「最後は、手のひらでぎゅっと握りしめて、手で握った形を作ってください。」


ぎゅー!




できた。


「皆さんが練習で作った形は、定規やコンパスで引いた線とは違って、多少アンバランスだったり曲がっていたりしますが、陶芸の作品は一生懸命作ってやるとそれに応えてくれます。工業製品のようにぴしっとした形の物ではなくて、手作りであるが故の風合いを楽しんでください。」




それもそうだ。練習で作った、球にサイコロにおむすび型。そしてぎゅーっと握りしめた形。


一番愛着があるのは最後のぎゅーだな。一番自分のクセというかニオイが強い分、気持ちが入るな。


そうか!せっかく手作りなんだから、その辺で売ってそうにないようなめいっぱい自分クサイのを作ろう!



まず、球状の粘土をロクロに1センチ位の厚みまでたたき伸ばしていき、ニードルを使ってくるりと円上に切る。

これが器の底になる部分。

P1070311.jpg

次に粘土をヘビのように伸ばしていき、これを先ほど作った底に一重ずつ巻いて器の深みを作っていく。

まず1回。


底から立ち上がりになるこの部分は要注意。

ここから亀裂が入ったり割れたりすることが最も多いそうだ。

しっかりと、丁寧に取り付ける。

さらにへび粘土をぐるぐると取り付けていく。

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粘土を重ねて器に深みが出来てきた。

傾向として、ここでどうしても広がってしまう。

コップを作ろうと思ったのにお茶碗になってしまったわ~という感じになる。


でも大丈夫。


入る量は多少増えるかも知れないが、世界に一つしかない器。しかも自分が作った器である。

市販のものとはちょっと違うかも知れないが、それもひっくるめて受入れられる個性である。


なぜか!

そこには愛があるからに他ならない。


みんな真剣!

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こちらは私の作品。

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このままではミシュランのスノーマンのようなでこぼこが器の表面に残るので、指やへらで伸ばしてつるつるにしていく。

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「手捻り」という方法だ。


この日頂いたのはコップが2個ほど出来る量の粘土。


私は、タンブラーを2つ作った。

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できあがると、糸でちーっとロクロと切り離し、底に名前と日付を書きこむ。

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こんな事をしなくても、かわいい我が子を忘れる訳がない。でも窯から出てきたときあまりの出来映えに見違えることがあるかもな。わはは。親ばか。


1つめはタンブラーで残りはお皿や茶碗を作った方も多かった。


皆さん想い想いだ。


粘土をこね、ロクロをまわしながら器を作っていると、心が空っぽになる。


無心とはこういう状態を言うんだな。


無心とは心地よいものだ。


みんな、夢中だった。

心を空っぽに出来た2時間。


作品もそれを作り上げるために流れた時間も。みんなきらきらと輝いていた。


こんな時間もいいもんだ。


みなさん、満足そうな笑顔。

P1070322.jpg


作品は如水窯に託され、焼酎が仕上がる12月にはお手元に届く。


自分の愛情が一杯込められた器に、これまた愛情込めて作った芋の焼酎をとくとくとくと注ぐ。


きゃー!


また一つ楽しみが増えたな。
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しま・しま

Author:しま・しま
土からつくるここだけ芋焼酎「たばらそだちプロジェクト」を立ち上げました。土と食、命がつながるといいなと思います。

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