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2010-08-03

三本の矢

ある日、父は三人の息子を枕元に呼び寄せた。

父は息子達に一本の矢を折るよう命じる。

三人とも難なくこれを折ると、次は三本の矢束を折るよう命じる。

だが息子たちは誰もそれを折ることができなかった。

父は息子達に、一本では脆い矢も束になれば頑丈になるということを示し、三兄弟の結束を強く訴えかけた。

これは毛利元就の「三本の矢」の逸話である。




七月四日の大豆種まきは作業中に強まった雨のため中止とし、皆さんには草取りに集中して頂いきました。

雨の中、どろどろになりながらも一生懸命やっていただいたおかげで、草は芋に負け、芋畑は芋の葉っぱで覆われています。

これで断然収穫が楽しみになってきました!




この日に播こうとした大豆は黒豆。

芋の収穫の時にみんなで枝豆にして食べてもいいし、収穫して納豆や豆腐にするのもいいかな、と思い立ってジャガイモの後に播くよう計画しました。

種も準備していたのでこのまま播かないのももったいないし、大豆は七月中に種まきすれば充分収穫できるので、播くことにしました。


一般に福岡で大豆の播種適期といえば、七月十日から二十日を中心とした時期と言われています。

早すぎてもいけないし、遅すぎてもいけない。

大豆は、夏至を過ぎて日の長さが短くなってくるとそれを感じて花を咲かせます。

こういう植物を短日植物といいます。

種まきが早かろうが遅かろうがその時期になると花を咲かせて莢をつけるので、遅く種まきをすると枝葉がちびっこいうちに莢をつけるので、収穫が少なくなってしまいます。

また、早く播くと花を咲かせるまでに枝や葉がでっかく育ちすぎで、倒れてしまう。これでは収穫できないので農家は困ります。

さらに、適期よりも前に播こうとすると福岡ではちょうど梅雨にあたり、これがまた問題。

大豆は土の中に適当な水分がないと芽を出しませんが、ざっぷり水に浸かってしまうと種が腐って発芽しません。

また、雨が降った後に土が乾くと表面の土だけが日干し煉瓦のように硬くなり、せっかく地面から出ようとしている大豆の芽をブロックしてしまい、地面から出るのを拒まれた大豆はそのまま枯れてしまいます。

諸々鑑みるに、大豆の種まきは梅雨明け後の七月中旬から下旬がいいですよ、ということになっているのです。


まあ、なんだかんだ言っても農業ってのは、お天気には勝てないってことです。


草取りをした七月三日に降った雨は、翌日には上がりそれからほぼ曇りか晴れの日がかたまりました。

畑はしっかり乾いていて、種まきには絶好。

うむむむ。


ただ、梅雨はまだあけていない。


うむむむむむ。

もしかしたらこのまま梅雨明けが遅くなって八月になっても雨が降り続けるのかもしれない。

確かに四、五年に一回は、そんな年になります。

そうなったら種まきの機会を失ってしまう。

う~ん。

でも梅雨明け前に播くべきか、梅雨明けを待つべきか。

う~ん。う~ん。



よし!播こう!悩んだ末に、決断。




七月十日、土曜日。

予めテシマ一号がトラクターで耕耘、畝たてをしたところに私、テシマ二号が播いていきます。

ゴンベーが種まきゃ~♪カラスがほじくる~♪

こんな無防備な所に豆を播いたら、それはたちまち鳥たちがやってきてアリガトウアリガトウってほじくって食べていきます。

今回に限っては他に方法がないので、キヒゲンという薬を使いました。

これは鳥が嫌いな臭いを種にまぶして食害を避けるものです。

こういうややこしいのは出来れば使いたくないけど、鳥たちの餌食で終わっては話になりません。


畝に二列。三十センチ間隔で手植え。


一時間で作業は完了。


ふー。これでよし。




種を播き終えほっと一息ついていると、にわかに空の雲が厚くなりざーっと雨が降り始めました。

夕立。

ずっと降る雨じゃなさそうだし畑が冠水してしまわなければ大丈夫だな。

むしろ、発芽にはちょうどいい水分になるぞ。

そう思い、心地よい疲労感とこみ上げてくる達成感に包まれながら畑を後にしました。



種まきして雨が降ったら、地表が硬くなって発芽できなくなるって言ったよね?

そう。

一つの種子だと、雨で地表が硬くなり形成されたクラストを打ち破ることが出来ず、そのまま枯れてしまいます。

一つの種子だったらの話です。

今回は、秘策是あり!


種まきするときに、一粒播くのではなく、同じ植穴に三粒入れました。


そう!毛利元就の三本の矢。

一つの種ではすぐにくじけてしまうが三つの種子ならば固まった土も何のその!



力を合わせて押しのけてくれるに違いない!がんばれ大豆三兄弟!




その日に降り始めた雨はすっきりとあがることはなく、十三日、十四日、九州北部は凄まじい豪雨に見舞われました。

各地では大雨による交通麻痺や災害が起こり、昨年の悪夢が再び脳裏をかすめます。

やばい。

仕事の帰り、畑の様子を見に寄って見ました。


古池や、蛙飛び込む水の音。ぽちゃ~ん。


畑が池になっている。

わー!

こりゃ大変だ!

畑に雨で水がたまったことは以前にもありました。

その対策として、畑外に水が出るよう溝を掘っていたのですが、これだけ集中して降り続けるともう水の逃げ場がないのです。

・・・・どうしようもないな。



こうなってしまうと、大豆は水を含みすぎて腐ってしまいます。

ううううう。

やれるだけのことはやった。

後は大豆達の生命力を信じるしかない。


梅雨は七月十七日に明けました。

畑に行ってみると、池になっていた畑は、すっかり水が引き元に戻っていました。

100717_1739~01


よかった。よかったけど・・・。


あー!


芽が出てる!

100717_1740~01



しっかりと双葉を広げ、ちゃ~んとまっすぐに列を作っているじゃないですか!

100717_1740~03



うううう。



おまえ達!毛利元就の魂でしっかりと育つのだぞ!


引き抜いて抱きしめたやりたくなりましたが、枯れるので、優しく撫でてあげました。なでりなでり。


水位の深かった一部を除いて大部分は発芽してくれました。めでたしめでたし。


七月終りに発根を促して生育を良くするために株元に土を寄せる土入れという作業をやって、あとは収穫を待つだけです。





100712_2057~01

100712_2059~01

※↑七月十二日の夜に大豆が心配で畑に寄ったら、車をノリに落とし込んでレッカー車に引き上げてもらいました。けっこう命がけ・・





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Re: 環境フェスタin太宰府

ご無沙汰をしております。今年は日照りが続き、どういうわけだかイモムシがわんさかと発生して芋の葉っぱをむしゃむしゃと食べております。肥料分が不浄なままに効き過ぎて、芋が虫たちを臭いで呼び寄せたのでしょう。自然の摂理なんですが、みんなの焼酎になる芋がなくては話にならないので、困ったな~と悩んでいるところです。

農業って難しいものですね。

さて、10月30日(土)に太宰府市民の森で環境フェスタ”まほろばのもり”へ出店のお誘い有り難うございます。せっかくのお申し出なのですが、その時期は芋の収穫でてんやわんやしていると思います。イベント用にスイートポテトやいきなりだんごを販売したりすることもありますが、その日程ですと人員の手配が出来ず無理です。ごめんなさい。

ジムニーなら良かったのに( ̄∀ ̄)

No title

そうだねぇ。ジムニーだったら、崖をそのまま下りていってもなんともないね。きっと。
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しま・しま

Author:しま・しま
土からつくるここだけ芋焼酎「たばらそだちプロジェクト」を立ち上げました。土と食、命がつながるといいなと思います。

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