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2011-05-07

かみさま

イベント二週間前の土曜日。

芋畑の畝立てとビニールマルチ張りをやった。全て機械で行う。

私は持ってないので、友人から借りることにした。

金曜日、夕刻。友人が住む町までは車で三十分。

トラクターで道路を運転して持ってきてもいいのだが、元々トラクターのタイヤは道路を走るようにはできていないので、すぐにすり減ってしまう。

運搬には大きなトラックが必要だ。

トラックは地元の中村農機さんに貸していただく。お願いしていたテシマ1号から電話。         

「ところで今日取りに行くトラクターは何馬力?」                  

ええと、三十馬力くらいです。

「ええ!三十五馬力!それは無理だ」 

どうやら用意していたトラックの積載量は一・五トンで、そのサイズのトラクターを運ぶには二トン以上のものが必要なのだ。

そうだったか・・。

ちゃんと説明しておけば良かった。

ここにきてがたがた言っても、仕方がない。

デカいトラックを探すべ。

方々に電話したがなかなか二トン以上のトラックとなると特殊で持ち主が見つからない。

どうする。どうする!

スタッフはまだあちこちに電話していた。  

そうだ!いいことを思いついた。



トラクターをあきらめて後ろの畝立てマルチ機だけなら一・五トンでも運搬できる。

トラクターなら近くで持っている農家もいるんだからそれは近くで貸してもらって、畝立てマルチ機だけ借りてトラックで運んでこっちで取り付けたらいい。 


近くの米農家、西山さんにトラクターの借用を御願いすると快諾をいただき、翌土曜日の朝六時から西山さん家で装着することになった。


翌朝。

西山さんちに行くとすでに西山さんはトラクターを出してくれていた。

畝立てマルチ機自体重くて人力でどうこうできるシロモノではない。

パレットに乗った状態で借りてきているので、これをフォークリフトでトラックの荷台から下ろし、トラクターと合わせる。

ガシャーンとワンタッチ装着。されるはずなのだがなかなかうまくいかない。

こういう農業機械の装着は、うまくいかないことが多い。そういうリスクを回避するために装着したものをトラクターごと借りるのが一番だ。

欲を言えば、その機械の持ち主に作業を御願いするのが理想的である。

ただ、現実とは理想通りにはいかない。

今回も畝立てマルチ機を貸りて、それを運ぶトラックも貸りて、トラクターも貸して頂いた。

全て皆さんの善意。

この善意をうまくつなぎ合わせて作業を進めたい。

ジョイント部分に潤滑油を注いだりすることで、うまく装着できた。

畑まで運転し、まずは試しに畝立てだけやってみた。

おおお!いい感じだ。

畑では、草刈りを岸野、肥料散布をテシマ3号。

それぞれ分担した作業をやっている。



そうこうしていると西山さんがやってきた。

機械がちゃんと動いているか心配で駆けつけてくれたのだ。ありがたい。

「俺が乗ってみようか」

今度はビニールマルチをセットして畦立てとマルチ張りを同時にやる。

110507_0824~01

おおおお!綺麗な畝!

もう、ぴしゃーっと、そこに茶碗とおかずの皿を並べたら綺麗な食卓になるんじゃないかというくらいの成形なのである。

よし!これでいける!西山さんもそれを見届けてから帰って行った。


その後。

どうしても上手くマルチが張れない。

ロールに巻かれたマルチが引き出され、形成された畦に拡げられる。この裾部分に後ろから土が被さり、押えられていく仕組みだ。

それほど難しい仕組みではないが、どういうわけだか片方にマルチが引き寄せられていってしまう。

うううん。

微調整をやりながら何度もやり直してみる。

うううううううううん。

仕舞いには人力で鍬どりしたほうが早いんじゃないかと思えてくる。


くそー!

見れば微調整運転で既に畑の半分が終わっているじゃないか。


このままだましだまし行くしかないか・・・。

そう思い始めていた。時計を見ると三時を少し回っていた。再び西山さんがやってきた。


「だいぶ終わりましたね。今日終わりますか?」

トラクターとアタッチメントの取り外し作業をいつするのか確認に来てくれたのだ。

なんとありがたい。

こちらから御願いしているのに、西山さんには損はあっても得することはひとつもないのに。


にこにこにこにこして、我がことのように心配して手をさしのべてくれる。

ありがたい。

その時である。

マルチが綺麗に張れている。

あっちひっぱりこっちひっぱりでうまくいかず、少し進んでは止まり、微調整してまた引っかかることを繰り返していたトラクターがすーっと頭から尻まで1列止まらずに行ったのだ。

あら!

うまくいった!

西山さんが来てくれたから。

その後、調子が乗り、何とかその日のうちに作業が完了した。


西山さんには神様がついている。

西山さんにはトラクターの神様がついているのだ。

トラクターの神様は、いつも人のことばかり心配して自分のことは後回し、いつもにこにこしている西山さんみたいな農家についている。

西山さん、ありがとう。助けてくれた皆さん、ありがとう。
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しま・しま

Author:しま・しま
土からつくるここだけ芋焼酎「たばらそだちプロジェクト」を立ち上げました。土と食、命がつながるといいなと思います。

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