2012-05-01

おなかいっぱい

今年も阿蘇カルデラスーパーマラソンを走る。


100キロだ。


当たり前のことだが100キロを舐めてはいけない。昨年完走できたからと言って今年も完走できるという保証は何もないのだ。

長い距離を走りきるには、長い距離を走る練習が要る。


当日までにロングを何本かやっておこう。


一緒に参加するたかひろくんと一緒に走ることにした。


コースは耳納山系の尾根づたいの車道。


高良大社の麓にある高樹神社から登っていき、高良山、耳納山、発心山、鷹取山を通って、そこから田主丸森部にあるみのう山荘という温泉施設に下りてくるルート。



特徴は、高低差700m、急ではないがずーっとずーっと続く登り。


以前、このコースの一部を走った。この登りが骨まで効いてくる。


今回はオプショナルを付けよう。


みのう山荘に車を停めて、そこから高樹神社まで「山つとの道」と呼ばれる道路17キロを走ってからコースに入ろう。

高樹神社に8時半だから6時に出れば十分だ。


なに。軽ジョグで17キロ。2時間かからない。

余興みたいなモンだ。


みのう山荘に車を駐めた。黙って停めていっては申し訳ないと思い、事務所に寄り、窓の中を覗いた。

朝の6時だ。誰もいなくて当たり前だ。

到着してから説明すればいいか、そう思って立ち去ろうとすると、扉が開き女性が出てきた。

「な、なんでしょうか?」

あ。

こちらに車を駐めています。走ってきて、その後、温泉に入りたいんですけど。車停めてていいですか?

「・・・・。ウチは11時から営業なんですけど・・・」


あ、大丈夫です。到着するのは多分1時過ぎますから。


「え?」


山つとの道を走った。

先ほどの温泉の女性とのやりとりを思いだして一人で笑った。


ははははは。ワケがわからないよな。朝6時にやってきてさ。ちょっと走ってくるって言っといて、1時過ぎるって。はははは。


ブドウ園や柿園。一昔前の日本の農村風景や落ち着いたカフェが何とも絶妙に調和している。

それよりもなによりも左手に聳える耳納山系から流れる爽やかな空気が私を包む。

ほー。日本一散歩したくなる道は、ジョグをしても気持ちがいい。

ううううう。気持ちいいけどお腹痛い・・。


昨日の焼き肉だな。

さっき、山つとの道のトイレが2つもあったが、過ぎてかなり来てしまった。


この先にはトイレなど無さそうだ。

・・・・。


藪もないし。


これは。

中学校の体育館か。


あ。中学生の女の子が2人、部活なのかジャージを着ている。

あのう、すんません。トイレ貸してください。


朝、7時前に知らない汗だくのおっさんから声をかけられた二人。

あ・・・。

おいちゃんには、時間がないの!

おねがい!


一瞬、顔を見合わせてたが、直ぐにトイレに案内してくれた。


ありがとう!助かったよ!大惨事になるところだった。


さあ、すがすがしくなったところで、再び山つとの道を走った。


ここはいい。歩いても走っても、気持ちよい。


実走1時間46分で高樹神社に着いた。

キロ6分か。そんなもんだ。

神社に着くと、既にたかひろくんが居た。

おおお!

たかひろくんは、17キロ走ってきた私を気遣って直ぐに出発しようと言ってくれたが、
少しストレッチをして水分補給をしてから出発した。


思いのほか、最初高良大社までの登りは過酷だった。

最初のピークまで傾斜が急なのか。ここは車で通ったことしかないからな。

キロ10分くらいのペース。



途中、満開のツツジに目を奪われた。色とりどりの花に二人のおっさんは携帯でぱしゃぱしゃと撮影会。


120429_0907~01


山に入ってからも、環境は抜群にいい。数人のランナーとすれ違った。

たかひろくんは大学時代の友人。

いろいろなことをゆっくり話した。


しばらく行くと傾斜はなだらかになってきたが、傾斜には変わりなく、その傾斜がひたすら続く。


高良山、耳納山、発心山、10キロの坂道ラン。


ひ~!効く~♪

こんなにキツイんだから、たかひろくんも相当キツイはず。

たかひろくんは昨日、家族で豊満山に登っている。


「これは、いい練習になるね~!」

時折言うたかひろくん。


ナイス!ナイスだよ、たかひろくん!

発心山を過ぎると下り。


ここからは鷹取山手前を除いてほぼフラットと思っていたのだが、時折思いだしたようにキッツい登りが待ち伏せをしている。


うううう。




鷹取山手前3キロ当たりで、そっと神様が頬を撫でた。


下ろう。


もう坂道ばかりでおなかいっぱいになってしまった。




行っていけないことはないだろうが、鷹取山は次の楽しみに取っておこう。



そういうことにしとこうね。

鷹取山手前の分岐で田主丸に下った。


結構な傾斜の下り、足裏全体が痛くて痛くて足を進めるたびに痛い、痛い、痛い、痛い、と脳に信号が送られてくる。

下りも飽きました、という辺りで山つとの道に下り着いた。


みのう山荘まで走っていると、カップルランナーとすれ違った。

「山つとの道を走ってきたんですか?」

いや、ぐるーっと山を越えて来たと。


山つとの道なんてのほほ~んと走って来たなんて思われちゃ~こっちもおさまらね~ってもんだ。

だが、疲れていてちゃんと説明できない。


くそう。元気なら追っかけていって、ちゃんと言ってやるのに。


見覚えのある幟が見えてきた。おお!みのう山荘だ。


着いた着いた。

お疲れさん!完走お疲れさん!ちょっとショートカットしたけど、がんばったね!お疲れさん!



温泉施設の坂を歩いてあがった。

・・・。

車を下に駐めておけばよかった。


料金を払おうとすると、今朝の女性が現れた。

「あら、おかえりなさい」

ははは。おかえりなさいか!

ただいま。

「どこを走ってこられたんですか?」


今度はちゃんと来た道を説明した。


ちょっと挫折しましたけどね。


「えー!すごい!そんなに長く!それは挫折じゃないですよ!お疲れ様でした!」


朝は説明しなかったから、ワケ分からなかったろうなと思って一人で笑いながら走ったんですよ。


無事、耳納山系満喫ラン終了。


みのう山荘は、耳納山の裾野から広がる筑紫平野が一望できる温泉。お湯は少し軟らかめで気持ちが良かった。


次はまた。

リベンジだ。
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まとめtyaiました【おなかいっぱい】

今年も阿蘇カルデラスーパーマラソンを走る。100キロだ。当たり前のことだが100キロを舐めてはいけないきるという保証は何もないのだ。長い距離を走りきるには、長い距離を走る練習が...

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