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2012-06-02

12時間の楽しみ

後半は小雨の中のスタート。


着替えたので暖かい。


最初に話しかけたのは、北九州の男性。


萩往還を140キロでリタイヤしたそうだ。



140キロてああた。今日のコレよりながじゃないですこと。


話していると小柄な女性がすーっと横を追い越していった。


「お!調子出てきたね!」


肩に同じピンクのリボンをしているところから同じクラブかなにかの仲間なんだと分かった。


「はい。」


「彼女は250キロ完走したんですよ。」


ほー!


「それから北海道の500キロを7日で行くヤツも完走したんですよ。」



ほーーーーーーー!!!



凄い。


世の中凄い人ってたくさんいるモンですね。


「彼女みたいなのはあんまりいませんよ。」


あ。そ、そうですね。



そんな人、滅多にいない。


でも、さっきから走ってる人と話すとそういう話が良く聞ける。


ここはすげー人密度が高いんだな。



少し行くと午前中の麦わら帽子の方に追いついた。


TPP交渉反対!


そんなに思ってないけど言ってみた。


「がんばろー!」


ちょっと先に先ほどの萩往還の彼女がいた。


さっき聞きました。すげーですね。


ところで、どうしたらそういうことになるんですか?



「最初はフルマラソンで、その後50キロに出ようって言われて、それが80キロになって100きろになって250キロ走ったんです。」



・・・・。



この人もネジが外れているな。


聞けば春日市にお住い。


春日公園を走ったりしますか?


「周回は苦手で、コースを決めて走ってます。月に1,2度ロングのマラニックをやるくらいですね。」


そうか。


こういうながーいレースの練習ってやっぱり長ーく走るんだな。


ちょっと下り坂。


私は下り坂に弱いようです。


「私も弱くて今練習中です。」


え?どういう練習?


「腕をしっかり振って、膝へのショックを手の振りで吸収するんだそうです。」



わかったようなわからないような・・・。




その後はしばらく一人で走った。


産山村に入ると左右に田畑があった。



綺麗に鋤いた畑に足跡で何やら文字をあしらっているように見えた。

あれ?なんてかいてるの?


ただの足跡だった。


隣を走っていた女性に


「足跡で『ガンバレ』とか書いてたら嬉しいのにね!」


と声をかけた。


彼女は50キロの部。背中にLOVE&PEACEとあった。熊本のランニングチームだ。


何回も出てるんですか?


「周に1,2回ですかね。土曜日の午前中に定例の練習会があるんですが、なかなか行けません。」

仕事で遅くなるとか?


「そうですね。9時とか10時とか。」



会社?


「病院です。」


お医者さん?


「麻酔科です。」



ほー。色んな人が走ってるな。


私もあちこち手術したので麻酔医の先生とは色んなエピソードがある。


そういう話をしながら走った。


でも、どうして麻酔医になろうと思ったんですか?



「研修医でいろいろ回って、いいな~と思ったんです。」


よく分からないけど、なんかあったんだろうね。これだっていう何かが。



70キロと20キロ。走ってる距離が違うと足の軽さが違う。


エイドポイントで分かれ、また一人で走った。



このあたりから登りがじわじわと効いてくる。


こんにちは。


同じくらいのペースで走ってる男性に声をかけた。



え?あんただれ?


そういう顔で私を見た。


まあ、そんな顔しなさんな。先はまだまだあるんだし、こっからはぐっと傾斜もきつくなる。


田代さん。


阿蘇からそんなに遠くない大津に住んでいるが、以前飯塚にいたことがあるという。



へー。私田川です。


お子さんが3人いて電気関係の設計士さん。


日頃は4キロの通勤ランで休みに山ランをするんだって。


そうね。ここに出るなら山は必須だね。


話しているとつらい坂道も気が紛れ、前に進んでいくことができる。


エイドポイントで妙な物を見つけた。


サロンパススプレーを置いている横に箱に入った薬の袋。


なんだろう?

「アスピリン。痛み止めですよ。私もだいぶ前に飲んだんですがもう切れてきたみたいで、でも時間が空かないから次が飲めないんです。」

横を走っていた女性が教えてくれた。

へー!!!!

薬飲むの?走ってる途中に。


そんでちゃんと走れるの?ぼーっとなったりしない?


「大丈夫です!」


この膝の痛いのや、どういうワケだか痛くなってきたあばら骨の痛みから解放されるんだろうか・・。





山道に入る前のエイドポイントで赤シャツのおいちゃんが大きな声を出してみんなに何かを訴えていた。


「ここまできたら、この先の坂道は歩いても良いです。完走できます。みんなで歩きましょう。走ったらダメです。中途半端なことしたらダメ!」


ははは。そんな決めつけなくても良いじゃないの(^^)



同じくらいのペースで走っていたので、山道に入ってからそのオジサンにことわってみた。


親分、もう歩いてもいいすかね?


だいじょーぶ!歩いていいです!


ははは。


去年、私はこのあたりでリタイアを覚悟していた。


もう走れない、そう思っていると、後からやってきた若者に「もうちょっとですよ!がんばってメダル貰いましょう!」と声をかけられ、引っ張って貰ったおかげで完走できた。


今度は私がみんなに声をかける番だ。


今年は色んな人に声をかけるのはそういう理由から。



歩いている人にも「こんにちは」「もうちょっと!」「がんばろー!」と声をかけた。

田代君も一緒に声をかけた。


上り詰めたところで、阿蘇の緑色の山々が広がっていた。


綺麗だ。


ミルクロードとの交差点付近で妻が応援していてくれた。

「仲良くなった田代君!」

知り合った田代君を早速紹介した。


ここから少しいったらどどーんと下り。



先ほどの教えを信じ、がんばって手を振って走った。


90キロ地点。



ゴールは見えた。


あと7キロ。


思ったよりも調子が良い。


田代君、5キロからラストスパートしようか?



「え?先にいってください。」


あ、いや、3キロからにしよっか・・。



これから飛ばしても12時間は切れないんだし、このままでもいいか。



4キロ当たりで田代君が調子を上げてきた。


ヤバイ・・。置いて行かれる。



・・・・。


置いてかないでぇ・・・。




どんどん小さくなっていく田代君。


仕方がない。


一人で走るか。あと2キロくらいなんだし。



「信号待ちで~す。止まってくださ~い。」


すでに止まっていた女性が振り返った。


あらま。


よし子さん。


ああた、私より前にいたのね?


どうやら私が50キロ地点でしゃがみ込んでる間にスタートしていたようだ。



せっかくだから一緒に走りましょう。


それにしても、貧血なのに、足底で血液をプチプチプチプチ踏みながらよくぞここまで走って来れましたね!


がんばったよね、俺たち!


あと500m


時計を見たら12時間10分ちょっと過ぎるくらいのタイム。


ああ。

10分切りたい。


俺走る!



よし子さんを振り切り、ゴールへいちもくさん。


ゴールでたばらそだちの会員かしまさんが手を挙げているのが見えた。


かしまさんは50キロの部を既に出場し、見事完走していた。


ぱしーっと手を合わせてゴール!


ゴール


わー!ゴールしたー!



よかったよかった!楽しかったなー!いやいや楽しかった!



すでにゴールしていたかしまさん、たかひろさん、よし子さん、そして田代さんと互いの健闘を讃えあった。


名前は知らないが途中で知り合った人達にもお疲れ様でしたと声をかけてまわった。



よかったよかった!


その後もぞくぞくと友人がゴール!


おつかれさんおつかれさん!



メダル。


うれしい。


やっぱいいわ!阿蘇カルデラ!


メダル
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しま・しま

Author:しま・しま
土からつくるここだけ芋焼酎「たばらそだちプロジェクト」を立ち上げました。土と食、命がつながるといいなと思います。

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